獣カノジョと草食デンパくん
ある夜の事。
「む”~~~~」

(っなに!?なんの声?幽霊?)

雪の降る肌寒い真夜中のこと。
安らかに眠っていた私、神田ユキ(18)
はとても気味の悪い音に目が覚めた。

腕が重い。
湯たんぽなんて置いたっけ?
異様にホカホカする。

「え、…嘘、…まさか……」

血の気が引いた私は、
布団をばっと勢いよくめくった。

「んむっ……さ、さみぃ……ZZZzz」

フワフワした茶色の髪がぷるぷると震え、私のパジャマをぎゅっと握りしめる。

重いはずだよ。
いつの間に家に上がり込んだのか…
そして布団に潜り込んできたのか…

なんと、幼馴染が隣で寝てます。
しかも目をカッと開いたまま、
私の腕枕で。
「……さすがにアウト!!!」
私もとりあえず目をカッと開きました。
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