全部、抱きしめて
直也のTシャツからは柔軟剤のいい香り。

「ふつつかものですが、よろしくお願いします」

ようやくあたしの口から出た言葉。

「その返事はOKって事でいいんだよな?」

「うん!」

あたしは直也の顔を見て返事をする。

一年前、あたし達は今いるこの場所から、全てが始まった。

そしてまた新たな一歩を踏み出そうとしている。

過去の出来事も、これから起こる出来事も、2人で受け止めて生きて行こう。

そう。

全部、抱きしめて。



全部、抱きしめて・完


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