ルージュのキスは恋の始まり
 ニヤリとしながらそう呟くと、玲王はケタケタ笑いながらバスルームの方へ消えて行った。

「もう、俺様悪魔なんて大嫌い!」

 玲王の背中に向かって叫ぶと、私は彼にもらったブランデーを一気に飲み干した。

 身体がカーッと熱くなる。

 さっき、シャンパンも飲んだし、頭もボーッとしてきた。

 それにしても、玲王の首にあった痣は何だろう?

 まるで何か紐のようなもので首を絞められたような・・・・。

 ワイシャツを着てたから今まで気づかなかったけど。

 玲王は痣を隠してはいなかったけど・・・・聞いちゃいけない気がした。

 気になる。

 玲王、あなたにも心に闇があるの?
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