ルージュのキスは恋の始まり
 百合ちゃんが力説する。

 でも、単にキスだけでその値段じゃないし、俺の演技もギャラに入ってるのを忘れないで欲しい。

「とにかく、美優の怪我もそれほど心配はないようだし、百合ちゃんのせいでもない。百合ちゃんが悪いなら、百合ちゃんに頼み事した俺も同罪だけど」

「でも・・・・」

「でもはなし。俺、腹減ったんだよね。何か食べに行こうか?」

「でも・・・私・・金欠で」

「・・・・奢るよ。それくらいは俺も稼いでるからね。何食べたい?お昼のお弁当も頑張って作ったんだから、ご褒美」

 あまり期待していなかった百合ちゃんのお弁当は意外にも美味しかった。

 冷凍食品は一切使ってなかった。

 きっと朝早くから起きて相当頑張ったはずだ。

「美味しいラーメンと餃子が良いです」
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