ルージュのキスは恋の始まり
「百合ちゃん、お願い。気持ちの整理がつくまで」

「・・・わかりました。でも、大河さんに聞かれたら私伝えますからね」

「うん、ごめんね」

「私、お風呂の準備してきますね。身体温めて、今夜はぐっすり寝ましょう」

「百合ちゃん、ありがとう」 

 百合ちゃんがバスルームに行っている間に、私の携帯が鳴った。

 表示を見ると玲王からの着信。

 いつもならまだ家には帰っていないのに、こんな時間にかけてくるなんて・・・・。

 ひょっとして、あのメモを見たのだろうか。

「・・・・」

 でも、怖くて電話には出られない。

 携帯の着信音が止まると、私は表示をチェックした。

 玲王からの着信が3件に、留守電が1件、メールが1件。
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