ルージュのキスは恋の始まり
「玲王は美優の事心配してたよ。もっと彼の事信じたら?」

「でも・・・怖いの」

「怖くなんてない。大丈夫だよ。美優が話さないなら、今俺がここに玲王呼ぶけど」

「それは駄目!もう少し考える時間が欲しいの」

 美優が俺の腕をつかんですがる。

「わかった。でも、美優が言わなければ俺が玲王に話すからね」

 そう念を押したが、多分美優は自分からは話さないだろう。

 だったら、俺が動くしかない。

 美優をこんなかわいそうな状態にした玲王に殺意を覚えたが、美優と美優のお腹の子の幸せのためだ。

 俺がアメリカに行く前に、美優の笑顔を取り戻したい。

「俺が一肌脱ぐか」
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