いつだってそこには君がいた。
そのあとは担任がうまくフォローしてくれて、ホームルームは終了し、中学二年生の三学期が幕を閉じた。
……最悪の中学二年生だった。
なんの良い思い出もない。
イヤな記憶しかない。
最後の最後に、トラウマができた。
もう私……だれの前でも発言したくない。
怖いよ。
「……っ……」
ひとりで歩く帰り道。
うつむいている私の頬には涙があった。
……この先も私はこうなのかな?
足もとばかりを見て。
自分の気持ちを言葉にもできなくて。
笑えないまま。
地味に、根暗に、生きていくのかな。
みんながキラキラした青春を謳歌していくなかで。
ひとり。寂しく。