陽だまりをくれたきみが好き。



「あ、来た」



誰かの言葉にクラスメイト全員がいっせいに教室の入り口を見た。


登校して来たばかりの玲香ちゃんがその異様な様子に気づき動きを止める。



「え……なに……」



戸惑う玲香ちゃんにニヤリと口の端をあげたクラスメイトの一人がスマホを片手に玲香ちゃんに近づく。



「これ、お前?」



なんの躊躇もなく画面の中の写真を玲香ちゃんに突きつけた男子に怒りがこみ上げる。


それを見た玲香ちゃんが目を見開いた。


そしていっき血の気が引いて顔を真っ青に染め上げた。



「やっぱそうか。なに、いくらかけたの、その顔」


「整形までして、そんなに自分の顔がイヤだったんだ」


「辛かったんだね〜。ははは!」



みんなの笑い声に、嫌悪感。


もう……。やめてよ……。


それ以上、玲香ちゃんを傷つけないで。



「やめてください!!!」



精一杯の声で怒鳴ると、みんながいっきに黙ってシーンとなる。


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