陽だまりをくれたきみが好き。


「私のこと、キライになってないの……?」



ポツリ、呟くように言った消えていくようなか細い声。


美由ちゃんと沙都子ちゃんが顔を見合わせる。



「当たり前じゃん!さっきの麻衣ちゃんすごくかっこよかったよ!キライになるわけないじゃん!」


「そだよ!?私も笠原さんのこと悪く言うみんなのこと、胸くそ悪いなーって思ったもん!」



二人の言葉に涙がジワジワ浮かぶ。


本当はね?

本当は……。


せっかくお友だちになった二人だから、失いたくないって思ってたんだよ。


でもやっぱりクラスのみんなに嫌われた私のことを心良く思うかどうかすごく心配で。


ここまで来る途中ぐるぐる考えちゃって、嫌われてるんだろうなって決めつけてた。


もう、仲良くはできないんだろうなって。


だから、

すごく嬉しいの……っ。


二人の笑顔の中で泣き笑いして、そばで見守るように立っていた玲香ちゃんの手を引く。



「あのね、玲香ちゃんと仲直りできたの」


「うん」


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