陽だまりをくれたきみが好き。


このままずっと一人でいいから、

どうかいじめだけはやめてください。


どうか。

……お願いします。


そう、願っていた。



「なに食べてんだ?」


「……っ!?」



急に話しかけられたことにビックリして、思わずのどをつまらせそうになった。


は、早瀬くん……!!


となりの席に座って私のお弁当を「うまそ〜!」と見るのは早瀬亮太くん。


バスケ部に入ってる彼はいわゆるイケメンで、スポーツはできるし、頭もいいことで有名。


おまけに

誰にでも優しくて、誰からも頼られてて。


友達のいない私にも「おはよー!」「またな!」と、挨拶してくれるような優しい彼を一言で例えるならクラスの人気者で間違いない。



「お母さんの手作り?」


「…………」



目も合わせずに首を横に振る。



「そっか!え?じゃあなに。自分で作ったりとかしてんの?」



チラッと彼を見るとまんまるな目が私を見つめていて、


コクッと頷くと「すげぇー!」と、目を輝かせた早瀬くんがすごく眩しくて、目をそらした。


キラキラしてる……。


私とは、まるで正反対なひと。


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