幼馴染みはイジワル課長
歩未ちゃんと会社の近くのカフェでランチをしている時だった…
食後のコーヒーを飲んでいる最中、歩未ちゃんが近々一人暮らしを始めるという事を報告された。思いもしていない事で、私は結構びっくりしていた。
歩未ちゃんの家族はとても仲良しで、両親とも友達のような関係性だと聞いていて、本人も自らファザコン・マザコンを公表しており私もよくその話を聞いている。
ついこの間は「ずっと親元を離れたくない」なんて言ってたのに、急に家を出るなんて…どうしたんだろう……
「色々あったし…ちょっと1人になって自立しようと思ってさ」
歩未ちゃんが言う“色々”とは、きっと部長のことだろう。
「…家を出る程精神的にきてるの?」
どちらかというと皆でワイワイが好きな歩未ちゃんなのに…
「うーん…結婚する前に一回は一人暮らししたいなとは思ってたんだ。だからタイミング的に今かなって」
「結婚する前にって…もしかして部長にプロポーズされたの!?」
私は興奮して、口に含んでいたカフェオレが少し垂れてしまった。
「ち、違うよ。実は…部長から「一緒に住まないか」って誘われたの」
「本当?」
同棲ってやつ…?他人のことでも考えただけでドキドキするなぁ。
もし碧から誘われたら、超嬉しいし舞い上がっちゃうよ♪
でも近々一人暮らしをする予定ってことは、歩未ちゃんは部長の誘いを断ったってことか…
「同棲しようって言われて嬉しかったけど…やっぱりタイミング的に今じゃないじゃん?まだ離婚も成立してないし」
「あ、そっか」
あの人まだ離婚してないんだったよね…
なのに彼女に同棲の話を持ちかけるなんて…なに考えてるの…
歩未ちゃんと復活してから、部長のイメージがどんどん壊されてく気がする。
まあ、よく言えば可愛げがある感じではあるかな。
「離婚中なのに同棲なんて…立場的にもっと不利になる可能性もあるのに……やっぱりあいつアホだなって思ったよ」
テーブルに肘をついてアイスティーをストローでかきまぜながら、深くため息をつく歩未ちゃん。
「でも嬉しかったんでしょ?♪」
「う…まぁ…」
からからうように聞くと、歩未ちゃんは少し顔を赤くして頷いた。
「そ、それは置いておいて!…とにかくあいつからの同棲断ったけど、いつか一人暮らしするなら今かなと思って決めたって話よ!」
「なるほど~」
用は部長から同棲の話が出たから、2人は将来的に結婚を意識してるってことか。
だからその前に一人暮らしを経験しておくってわけね…
結婚か、いいなぁ…
羨ましい。
碧のお嫁さんになるって考えただけで、妄想が膨らんでニヤニヤしちゃうよ。
でも今は歩未ちゃんとランチ中だった!
私は妄想から無理矢理抜け出して、歩未ちゃんとの会話に集中させる。
「引越しはいつなの?手伝いに行くよ」
「本当に?ありがとう助かるよ!!予定では再来週の土曜日だよ。場所はS川沿いのマンションんだけど」
「S川か~」
歩未ちゃんの実家と会社の中間くらいの距離ってイメージの場所かな…
「荷物は引越し屋さんに頼むけど、片付けだけ手伝ってもらってもいい?」
「OK!その日空けておくね」
なんかワクワクしてきたな。
一人暮らしかぁ…
私もちょっと考えてみようかな。
「一人暮らしだ?」
その日の帰り…いつものように碧の家に来てきた時、歩未ちゃんの話からの延長で自分も一人暮らしに興味があることを碧に話してみると…
ビールを飲んでいた碧が眉をしかめて私を見てきた。
「な、なに?何か変なこと言った?」
一人暮らししようかなって言っただけだけど…?
食後のコーヒーを飲んでいる最中、歩未ちゃんが近々一人暮らしを始めるという事を報告された。思いもしていない事で、私は結構びっくりしていた。
歩未ちゃんの家族はとても仲良しで、両親とも友達のような関係性だと聞いていて、本人も自らファザコン・マザコンを公表しており私もよくその話を聞いている。
ついこの間は「ずっと親元を離れたくない」なんて言ってたのに、急に家を出るなんて…どうしたんだろう……
「色々あったし…ちょっと1人になって自立しようと思ってさ」
歩未ちゃんが言う“色々”とは、きっと部長のことだろう。
「…家を出る程精神的にきてるの?」
どちらかというと皆でワイワイが好きな歩未ちゃんなのに…
「うーん…結婚する前に一回は一人暮らししたいなとは思ってたんだ。だからタイミング的に今かなって」
「結婚する前にって…もしかして部長にプロポーズされたの!?」
私は興奮して、口に含んでいたカフェオレが少し垂れてしまった。
「ち、違うよ。実は…部長から「一緒に住まないか」って誘われたの」
「本当?」
同棲ってやつ…?他人のことでも考えただけでドキドキするなぁ。
もし碧から誘われたら、超嬉しいし舞い上がっちゃうよ♪
でも近々一人暮らしをする予定ってことは、歩未ちゃんは部長の誘いを断ったってことか…
「同棲しようって言われて嬉しかったけど…やっぱりタイミング的に今じゃないじゃん?まだ離婚も成立してないし」
「あ、そっか」
あの人まだ離婚してないんだったよね…
なのに彼女に同棲の話を持ちかけるなんて…なに考えてるの…
歩未ちゃんと復活してから、部長のイメージがどんどん壊されてく気がする。
まあ、よく言えば可愛げがある感じではあるかな。
「離婚中なのに同棲なんて…立場的にもっと不利になる可能性もあるのに……やっぱりあいつアホだなって思ったよ」
テーブルに肘をついてアイスティーをストローでかきまぜながら、深くため息をつく歩未ちゃん。
「でも嬉しかったんでしょ?♪」
「う…まぁ…」
からからうように聞くと、歩未ちゃんは少し顔を赤くして頷いた。
「そ、それは置いておいて!…とにかくあいつからの同棲断ったけど、いつか一人暮らしするなら今かなと思って決めたって話よ!」
「なるほど~」
用は部長から同棲の話が出たから、2人は将来的に結婚を意識してるってことか。
だからその前に一人暮らしを経験しておくってわけね…
結婚か、いいなぁ…
羨ましい。
碧のお嫁さんになるって考えただけで、妄想が膨らんでニヤニヤしちゃうよ。
でも今は歩未ちゃんとランチ中だった!
私は妄想から無理矢理抜け出して、歩未ちゃんとの会話に集中させる。
「引越しはいつなの?手伝いに行くよ」
「本当に?ありがとう助かるよ!!予定では再来週の土曜日だよ。場所はS川沿いのマンションんだけど」
「S川か~」
歩未ちゃんの実家と会社の中間くらいの距離ってイメージの場所かな…
「荷物は引越し屋さんに頼むけど、片付けだけ手伝ってもらってもいい?」
「OK!その日空けておくね」
なんかワクワクしてきたな。
一人暮らしかぁ…
私もちょっと考えてみようかな。
「一人暮らしだ?」
その日の帰り…いつものように碧の家に来てきた時、歩未ちゃんの話からの延長で自分も一人暮らしに興味があることを碧に話してみると…
ビールを飲んでいた碧が眉をしかめて私を見てきた。
「な、なに?何か変なこと言った?」
一人暮らししようかなって言っただけだけど…?