さよならを乗り越えた幸せ


あたしは泣きながら

「謝るのはあたし。
あの時、自分の気持ちから逃げて凌ちゃんの手を離したのはあたし。
本当は追いかけようと思ったけど凌ちゃんの寂しそうな背中見てると追いかけれんで
凌ちゃんには幸せになってもらいたかった
あの背中、あたし今も忘れてないよ」

と言った。


凌ちゃんはあたしの手をつかみ

「俺と結婚しよう
俺は飛鳥の旦那さんで美海のぱぱになりたい」

って言ってくれた。


だからあたしもあの時のように「お願いします」って頭を下げた


それからしばらくしてあたしたちは結婚し、姓を緒方に変えた。


凌ちゃんは毎日仕事も頑張ってくれて、パパも頑張っている。

< 59 / 66 >

この作品をシェア

pagetop