カラダだけの関係~冷血上司の惑わしの束縛~
ここで仲直りすれば、以前と同じような関係を取り戻せるかな。


でも、悠来に好きな人が居ると訊いた以上…私は身を引きたいと思う。


「悠来、私…セフレを解消したい」


「やはり、俺はお前にとって面倒なオトコになったのか?」


私にとって悠来は面倒なオトコではなく、愛してやまないオトコ。


「もともと、こんな関係…長くは続かないと思っていた」


「悠来…」


「これだけは受け取ってくれ。どうしてもお前の誕生日を祝いたかった。1階の売店でお前に似合うと思って買ったモノだ」



悠来は袖口から小さな包みを取り出し、私に手渡す。

小さな紙袋の中には綺麗な革紐の琥珀色のとんぼ玉のネックレス。


「お祝いは不要だと言われたし、誕生日プレゼントとして高価なモノを用意しても受け取って貰えないと思った。唯の安物だし、要らないなら捨ててもいいよ」




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