此音忌譚 ―コノオトキタン―


 ああ、やはりあやふやな話になぞ、頼るのではなかった。

 他の者たちが――己の双親、そしてあのひとの親族が諭すように、全てをなかったことにして、諦めれば良かった。



 そこまで考えて、ふと、顔を強張らせる。


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