此音忌譚 ―コノオトキタン―



「ええ、とっても。

 久方ぶりの食事に、逃げられてしまったので。

 ああ、哀れな私。

 このままでは明日にも、干からびて死んでしまうかも知れない」



 涙を拭う振りをして、主は大きく頷いた。



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