いつかあなたに還るまで

「…いっしょにあそぶの?」
「瑠理ちゃんがいいならだけどね」
「……」

瑠璃は自分を見て微笑む初対面の男をじーーっと見つめる。やがて十秒ほどが経とうとした頃、突然ぱっと笑顔の花を咲かせた。

「うんっ、いいよ! いっしょにあそぼう!」
「…ありがとう」

「じゃあいこっ! おねえちゃん、るぅねぇ、あたらしいえをかいたんだよっ!」
「そうなの? じゃあ最初にそれ見せてもらおうかなぁ~」
「いいよぉ~!」

2人の手をそれぞれ握りしめると、瑠璃は小さな体でグイグイと中へと案内していく。そんなご機嫌なお姫様の姿に、ふと視線のぶつかった志保と隼人が思わずクスッと顔を綻ばせた。

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