Flicken Geist
「いい銃だろう」

座ったまま、男はガイストを左眼のみで見る。

「そのM4も悪くないが、射撃時にハンドガードがガタつき過熱する、M68リフレックスサイトの照準を合わせづらい、二重装填なんてトラブルも現場レベルで報告されている。必ずしも信頼のおける銃じゃない」

「だからってM16A5の方が優れている訳じゃない。要は使う者の技量だ」

「……満更ド素人でもないな。同感だ」

M16を構えたまま、男はゆっくりと立ち上がった。

「俺がゴーストだ」

< 123 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop