Flicken Geist
案の定、コートニーは食いついてきた。

身を乗り出すガイスト目掛けて、火を噴くバレットM82!

小爆発のような発砲音と共に、弾丸が飛来する!

それを恐れる事なく、ガイストもまたトリガーを引く!

紙一重で直撃は避けたものの、ガイストの右肩の肉を抉り取っていく12.7ミリ弾!

しかし。

「あぅっ!」

ガイストの放った7.62ミリ弾もまた、コートニーの白い肌に赤い血の花を咲かせていた。

彼女の右肩に命中。

バレットM82の射撃の反動を、あの肩の傷では受け止めきれまい。

コートニーに、これ以上の狙撃は不可能だった。

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