二片恋
「あ、の…すいません。」


「よく忘れるんだね」



「はい…」


「じゃ!」
彼は一言言って、行ってしまった。




その時、ふわっとあの時の香りがした。
会議室の前でプリント拾ってくれた彼の香り。



私はカバンを持って走って追いかけたけど彼の姿はない。




まただ…。
あの人には恥ずかしい所ばかり見られちゃう…。



峰…先輩…。
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