SHIZUKU ~ 透明な朝露に抱かれて ~
『アパートに戻ろうか?』



『うん。』





俺と君は同棲している。


しばらくして、君が発病しなければ、結婚する予定だ。






『私の、自分のせいで、みんなが苦しんでいると思っていたの。』




アパートの近くで、君はそう言った。


俺は歩みを止め、君を見据えた。




『そんな事ないよ!』



俺がそう言うと、君は寂しそうに笑う。





『そうだといいんだけどな。』



『そんな事ない。誰もしずくのせいで苦しんでなんかいない。』



『正道...。』
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