何度でもキミに初恋を
カシャリ


シャッターが切られて、俺はすずから離れる。


綾先輩が、
『はい、ではお次の方、新婦さまの隣に並んでくださいませ』
と言った。

並んでいた他のクラスの男子が、すずの隣に並ぼうとする。



その瞬間、



気が付けば俺はすずの右手を引っ張って、教室を飛び出していた。



教室からは、
『あーっ!!新婦が連れ去られたぞー!!』
という叫び声と、
『お客さまー、落ち着いてくださーい。こちらにもっとかわいい子がいますからー』
という、綾先輩ののんびりした声が聞こえてきた。
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