青春時代!



「....俺、好きなんだ」


ドクンッ



「高橋のこと」





涙がこぼれるまえに

ジャージの袖でまぶたを拭った




「マネージャー部に入って欲しいって

バスケ部のマネージャーになって欲しいってお願いしたのも俺」



なんで、私は


告白じゃなくて空の好きな人の話を聞いてるの?



「....俺が お願いした事を高橋は知らない」



「....それって....」



「瑞が言ったんだよ 高橋に」


みーくん....?



「『バスケ部のマネージャーになって欲しい。それで空を見守れ』って」


「雷は....それを、受けたの?

なんで?彼氏(みーくん)にそんなこと言われて、普通受ける?」


「....瑞は、嘘をついた 高橋に


『空は心臓病でバスケを続けるのには難しい体だから、それを雷にサポートして欲しい。先生や他の部員にはばれてはいけないから。空は俺の親友だから。』って。」


「空、心臓病....なの!?嘘!?


なに....わかんないよっっ!」



「....瑞はっ....


高橋に空を守ってと。そう言って、くれた


心臓病なのは本当だ。まわりにばれたくもない。

だけど高橋にサポートして欲しいのは嘘だ

高橋が好きだから....。」



「なに....それ


みーくんは、知ってるの?空の雷に対する気持ち」



「知ってるよ 知ってて応援してくれてる」



かっとなった


「みーくんと雷、付き合ってるんだよ!?」



「瑞は、高橋のこと好きじゃない




名誉とかそーゆーために付き合ってるだけって言ってた」


バシッ

右手に激痛が走る

腫れ上がる彼の、空の頬



「意味わかんない....よ....」


ポタッ


涙がこぼれた



「どうして....?


みーくんは雷のこと好きじゃないならなんで?」

雷の笑顔が浮かぶ

照れながらほっぺをかいてた雷の表情


ポタッ

「雷に嘘ついたの?二人して

バスケ部入ってなんて....」


だから雷は頼み込んだんだ私に


バスケ部にいれて、と



「それにっ....。それに、」



空は、目の前にいる最低な最低な空は。



雷のことが好きだ


雷のためなら嘘も平気でつける

それほど雷が好きな、最低な。



私の大好きな人。



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