私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~

「俺が母の調べていた書類で父の家系…高遠寺財閥の事を知りました。
何故父が俺にその事を隠したのか…」

「また、俺にも高遠寺財閥の後継者になれるチャンスがあるのに…それを言わない理由を知りたくてあなた達に近づいたんです!」

「……。」
そのために私に…近づいたの?

唖然とする瑠奈。
それより、後継者になれるチャンスって…?

その時にハッとする。確か高遠寺家には、しきたりがあった。

双子が産まれる確率が多い高遠寺家。
だから代々『双子の子を産まれし者が次の後継者とする』と受け継がれてる。

つまりパパの時は、自分が双子だったのと…私達が双子だったので後継者は、自然にパパになった。

次に私か兄のどちらかが双子を産んだ場合…その後継者は、産んだ方に行く。

だが、高遠寺家の血をひいた六崎君の子供が双子の場合…自動的に後継者は、六崎君になる。

「つまり後継者が3人になります」
そう宣言してきた。

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