私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
「瑠奈姫~おはよーう」
そう笑顔で私に挨拶をしてくれるのは、
丸山美希。
私の親友 。
そして、ボディガードでもある。
美希のパパは、私のパパのボディガードだったため小さい頃から仲良くしてくれてる。
「おはよう。美希」
「相変わらず凄いわねぇ~あんたのお兄様は」
「そうなのよ…本当に嫌になっちゃう。
一緒に登校するたびに私が変な風に地味に目立っちゃうし」
ムスッとする。
(だから、先に行って欲しいのに…)
「でも、それだけ有名人だと言う事でしょ?いいじゃん。
地味で目立たないより」
「良くないわよ!
朝っぱらから嫌味な声が聞こえてきたし…とても不愉快だわ」
これが、普通の生徒だったら朝から不愉快な思いせずに友達と楽しく送れるのに…。
ハァッ…と溜め息を吐きながら席に着くとパラッと何が落ちてきた。