赤い流れ星3
side 美幸




「ひかり、今、大丈夫かな?」

「うん、大丈夫だよ。」

久しぶりにおじいさんから電話があった。



「実はな、今度の日曜日、うちでネイサンの歓迎パーティをすることになったんで、それでひかりにも来てもらおうと思ってな。」

「え…今度の日曜…
悪いんだけど、おじいさん…私、その日は用事があるんだぁ…」

「えっ!?そうなのか?
それは残念じゃのう…シュウやあの店のホストも何人か来るんじゃが…」

「慎二さんとか?」

「あぁ、それにジョーと純平が来るはずじゃ。」

「えっ!?純平君が!?」

そんなわけない。
だって、その日は私とデートするんだもん。



「そうらしいぞ。」

「えっと…おじいさん…またあとで電話するね。
今、ちょっとたてこんでて…」

「そうか、そうか。
では、電話待っとるからな。」



おじいさんとの電話を切った私は、早速、純平君にメールを打った。
きっと何かの間違いだとは思うけど…



送信してしばらくしたら、純平君から電話がかかってきた。



「はい。」

「あ、ひかりちゃん?
今、メール読んだよ。」

「それで、純平君…」

「そうなんだよ、日曜は大河内さんの家のパーティに呼ばれちゃって…
さっきシュウさんから話聞いてどうしようかって思ったけど、さすがにこういうことは断れないからね。」

「……そうなんだぁ…」

おじいさんの言ったことは間違いじゃなかった。



「残念だけど、デートはまた次の機会だね。
……でも、ひかりちゃんには会えるから…」

「そうだね…考えてみたら、純平君とじかに会うの、すごく久しぶりだね!」

「そうだよねぇ…お店でちらっと見かけたことはあったけど、話も出来なかったもんね。
日曜はいっぱいお話しようね!」

「そうだね!きっとカラオケもすると思うから、また一緒に歌おうよ!」

「いいね!」

デートの予定がつぶれたのは残念だけど、純平君には会えるんだから…
うん、やっぱり、それなりのおしゃれはしていこう…!
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