赤い流れ星３

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「ネイサン、来てくれてありがとう！」



やがて、当の日曜がやってきた。
予定通り、大河内さんの屋敷でネイサンの歓迎パーティが開かれた。



「こんなに歓迎してもらえるのなら、僕、毎年来日しようかな？」

ネイサンの冗談に皆が笑った。



気にかかっていた純平という男は、地味な印象の男だった。
まぁ、それなりのイケメンだが、身に付けているものも、ホストという職業を感じさせない割と普通の男だ。
美幸は昨日買って来たという新しい服を着て、なんだか顔がにやけている。
そんなに純平に会えることが嬉しいのか。



「はじめまして。
俺、青木和彦っていいます。
美幸の…ひかりの兄です。」

「あ、ひかりちゃんのお兄さん…
は、初めまして！純平です。」

俺が挨拶をすると、純平はおどおどした様子で応えた。
ホストのくせに、人にも慣れてないし話もうまくない感じだ。



「先日はいらっしゃいませんでしたよね？」

「は、はい。」

美幸とつきあってるからなのか、純平は俯いたまま、それ以上何も言わなかった。



「では、また後で…」

美幸がなぜこんな男にひかれるのかわからなかった。
だが、言ってみれば純平は美幸と似たタイプだ。
だからこそ、妙に気が合うのかもしれない。



俺達は、庭で焼き肉をしながら皆で談笑し…
お腹が膨れた頃に、部屋の中に入った。
きっと、これからカラオケをするつもりなんだろう。
美幸は今のところ、純平としゃべっている様子はなかったけれど、お互いにアイコンタクトをとっているところは見た。
きっと、皆の前では親しい様子を見せないようにと考えているのだろう。