約束 ~十年後のプロポーズ~
九章
僕の家の前に着いたところで彼女のお父さんに起こされた




なんて失礼なことしたんだと思って謝ろうとすると、お父さんは隣を見るように指を指した




彼女が僕の肩に頭を乗せて寝ていた





「安心しきった顔をしているだろ?こんな顔を見たのは初めてだよ。娘は寂しがり屋で昔は泣きながら寝ていたんだ」





「小学校や中学校と比べて最近の彼女は明るくなったと思います。恥ずかしいんですけど僕は彼女のおかげで小学校の時に救われたんです。それから片想いをしていたんです」





「ほう、なにがあったか聞いてもいいかい?」
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