嘘つきラビリンス
ホールを抜けて自動ドアが開く。
そこであいつはちらっと振り返って、笑った。
「三峰さん、何が食べたい?」
いつもと変わらないトーン。
「……なんでも。ですが私お財布持ってませんよ?」
そう返すと彼はやっぱり笑って「構わないよ」と答えた。
「そう言えばパスタの美味しい店が近くにあるって言ってなかった?」
「……言いましたね」
付き合ってた頃に。
だけど、付き合ってるのは内緒で絶対に二人では行けないことも知ってたからそう教えたの。
だって、そこへランチに連れてってくれるってことは私とのことがバレてもいいってことだと思ってたから。
それがこんなタイミングなんて、本当に嫌な男……。
結局、ふたりでそのお店に入った。
ドアを開けてレディーファースト。
こんなところも憎たらしいほどフェミニストでカッコいいと思ってしまう。
なんて、もう彼のペースに巻き込まれてる私はホントに馬鹿だ。
そこであいつはちらっと振り返って、笑った。
「三峰さん、何が食べたい?」
いつもと変わらないトーン。
「……なんでも。ですが私お財布持ってませんよ?」
そう返すと彼はやっぱり笑って「構わないよ」と答えた。
「そう言えばパスタの美味しい店が近くにあるって言ってなかった?」
「……言いましたね」
付き合ってた頃に。
だけど、付き合ってるのは内緒で絶対に二人では行けないことも知ってたからそう教えたの。
だって、そこへランチに連れてってくれるってことは私とのことがバレてもいいってことだと思ってたから。
それがこんなタイミングなんて、本当に嫌な男……。
結局、ふたりでそのお店に入った。
ドアを開けてレディーファースト。
こんなところも憎たらしいほどフェミニストでカッコいいと思ってしまう。
なんて、もう彼のペースに巻き込まれてる私はホントに馬鹿だ。