Only

王子はニヤッと笑って

「ほーう?やっと認めたなー♪
ったく素直じゃねえなー、お前。
そんなに好きなら、仕方ないから付き合ってやるよ」

「は…何、からかったの!?」

「好きなんだろ?」

「嘘。前言撤回。」

「てめえ」

こんなやりとりさえも、幸せに感じる。

いつの間にこんなに惹かれてったんだろう?

それくらい、あたしの中で光の存在が大きくなってた。



15の春。

初めて、人を心から愛した。


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