さくら町ゆめ通り商店街~小さなケーキ屋さん~
あたしはその場に突っ立て、ご飯をかき込んでいる父を見つめた。

金が、ない……。 金を貸せ…… 
お前が働け。金がない。金がない。
金がない金がない金がない金がない金がない金がない金がない…………

頭の中で父の言葉がこだました。

その時、あたしは重大なことを思い出した。


……あたしの大学進学は?………

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