さくら町ゆめ通り商店街~小さなケーキ屋さん~
  
額に、ぬらしたタオルが載せられ、ほおに冷たいスポーツドリンクのペットボトルが当てられた。

「それ、飲んでね。ゆっくり休んでいきなさいね」

「ありがとうございます」
と言おうとするが、「ああ…………す」
と、しか言えない。


頭がふらっとするけれども、体を半分起こしてドリンクを飲むことにした。

一口飲んでは、息を大きく吐き出す。

何度も繰り返すうちに、耳鳴りも次第に消えてきた。

(カッコわるすぎ。こんな姿、潤一さんにはみせられないな)


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