異端の少女と優しい者逹
序章 後悔
街が襲われた、
誰もが死ぬと思った、
その時小さな人影が現れ
「僕の大切な人達は、
これ以上傷付けさせない!」
そう言った。

そこにいたのは
まだ幼さの残る
小さな少女だった。

全身傷だらけで血塗れで
それでも少女は立っていた

少女が傷付きながら戦っている事実に
自分達を守る少女に
街の人達は驚きを隠せなかった……

何故なら街の人達は
その少女を
“異端者!“
“化け物!“
“人殺し!”
そう罵り罵倒し少女を人として扱わなかった……

少女に恨まれ殺されることは有っても
助けられることは有り得ない
ましてや自分達を「大切な人達」そう言われる何て思ってもいなかったんだ。

少女はフードを被った人物に“グサッ”刺された

少女の表情には哀しみと諦めが滲み出ていた、
しかし少女は直ぐに表情を変えて
自分を刺した相手に……
微笑んでいた

「有り難う僕を終わらせてくれて………僕のことは忘れて…さようなら……」

少女はそう言い残し光に包まれ消えた…

少女が消えたあと
そこに残ったのは
少女への後悔それだけだった。 
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop