小さい私のステキな彼氏
「遅くなって悪かったな、あ、君その手離してくれる?この子俺の妹なんだけど」
え?後ろの方から男の人の声が聞こえた。
「はぁ?誰だ、お前?」
「だから、さっきも言っただろ?こいつは俺の妹だって。だから、その手離してくれないか?」
「ちっ、一緒に来てるやついたのかよ!」
そう言ってナンパ男はどっか言ってしまった。
「大丈夫だった?」
「あ、はい!助けてくれてありがとうございます。」
お礼を言って助けてくれた男の人を見ると
「あ、君は昼の....」
「あ、お昼にぶつかっちゃった人!」
1日に2回も同じ人に会うなんて
「君みたいに可愛い中学生がこんな時間に一人で歩いていたら危ないよ。」
中学生....
「私...高校生です...」
やっぱり中学生に見えるんだな...私。
「え?高校生?あ、ごめんな。」
「よく、言われるので慣れてます。」
「送っていくよ。君の家の近くまで、どこらへんなのか教えてくれる?」
え?送ってくれるの?
でも、悪いなー
「大丈夫ですよ!一人で帰れますから」
「今みたいなナンパに会うかもしれないよ?」
あ、さっきみたいなナンパ男にはもう、会いたくないな。