すれ違う恋の行方
スルスルと包帯は外され
秀の左目があらわになっていく。


秀はまだ目を閉じたままだった。



「では、ゆっくりと開けてみてください」

「はい」



そう言われて、秀は閉じていた瞼をそっと開けた。


みんなが真剣に黙った秀の顔を見る。

 
< 514 / 526 >

この作品をシェア

pagetop