先輩。

「お、そこのカッコいい子。弓道部どう?」

「一希先輩…。それじゃ1年生入ってくれませんよ!!」

「え、そう?あみちゃんこそもっと大きい声出しなよ」

「あたしはもうビラ配り終わりましたから!」


なんか意外と受け取ってもらえましたとも。


「はい、俺の半分あげる」


ばさっ。


「えっ、ちょ…一希先輩!!」



はぁあー。仕事増えた。

一希先輩め…。



「あ、一希先輩!頭に桜ついてますよ」

ひょいっ。

「あ、りがと…」

「いえ!」


「あみちゃーん。向こうの門の方も夏菜ちゃんと行ってきてくれる?」

真理恵先輩の特徴ある声が響く。


「はい、分かりました!」
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