恋月
「そう、なんだぁ」
にっこりと葵衣が微笑む。
うわー無理してるパターンでしょ、コレ。
私はスクバからケータイを取りだし、ラインを開く。
青山を探しあてこちゃを送る。
『あほ山!』
すると、すぐ既読がつき、返信がきた。
『はぁ?』
「何?誰?」
覗き込もうとする葵衣をかわし、メッセを送る。
『ごめん、ミス。あんたのせいで大変なんだけど。』
ミスじゃないけど。
『だからなにがだよ?』
『はぁ........』
『こっちがはぁだよ!』
『大体青山さぁ........』
『んだよ。つか、俺、今カラオケなわけ。あとでいーか?』
ったく、使えねぇなぁ。
『仕方ないなぁ! 』
『上からだな........wま、後でな』
「ねー、夏紀?だれと話してんのよー」
待ちきれない、といった表情で頬を膨らませる葵衣。
「ちょーっと、ラインでねぇー」
「なっちゃん、ラインのID交換しよーよ!」
「あ、うんー♪」
どーしよ。
私。
ピンチかも........!?
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