恋月
矢崎葵衣
「ね、壁どんよくない!?」
「わかるわかる!かっこいいよね」
「そうそう!やられてみたいなぁ!」
世で言う壁どん。
でも、普通そんなことやられても困るものじゃないかと思う。
「葵衣は?どう思う?」
「........」
けれど私は。
「カッコイイとおもうよ」
「だよねー!」
彼女等が一番求めている返答を返す。
「葵」
「あ、拓斗。」
私、高校2年の矢崎葵衣と、
彼。
青山拓斗は幼馴染みです。
「いくぞ」
「あ、うん。じゃ、みんなまた明日ね」
拓斗とみんなのもとを離れる。
「また葵は話し合わせて........」
「だ、だって........」
「世の中平和が一番........だろ?」
「........、あはは。うん。」



だって、そうでしょう?
『世の中平和が一番です。』
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