デスゲーム-ある殺人鬼からのPCメール-
スクリーンに、“シュウリョウ”の文字。

「自己紹介して何になるのよ。」

思わず漏れたんだろう、キャバ嬢の心の声。
それは多分、この場にいる全員が思っていたことでもあった。
ただ、答えを自分の中ですでに見つけている人もいたようだ。

「...チーム、ですから。」

ぽつり、リコが呟いた。
リコは、私と身長の差がない。
同じくらいの背丈だけど、少し脚が短いと思う。
私も長いほうじゃないけど。

「そうですよ。これから、協力していかなければならなくなるんですよきっと。」

リコの代弁をするキダ。
眼鏡を邪魔そうに持ち上げる仕草は、上流階級の人間であることを物語っていた。

「....んなの気にしてられっかよ!!!」

そうとう、頭に来ていたのだろう。
ヘビが地団駄を踏んだ。

「なんなんだよさっきから!!!指図ばっかじゃねぇかよ!!!顔出しやがれ!!!!!!」





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