裏ヤン先生に愛されます


(やっぱり、昨日の夜の人は先生だった…)

もう運命だとしか思えなかった。

心がどんどんカレ1色になっていく。

(あたしさっそく恋しちゃったよ)


教室に入ると、優衣が心配げにしていた。

「あ、あいらちゃん!」

「優衣…」

「奏平君、心配してたよ?」

「奏、平君てもう仲いいの?」

「…ちょっと話しかけてみたら結構…」


もしかしてこの様子…。

「私、奏平君好きかも」

「嘘…」


運命の恋が回りだした瞬間だった。

教室に先生も入ってくる。若い教師の面をして、裏顔はアブナイ不良。

なのに、まんまと好きになっていたあたし。


友達になった優衣は、あたしの兄でもある奏平を好きになっていた。

高校生活、どうなっちゃうの―!?

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