裏ヤン先生に愛されます


キスをそっとされて、寂しかったんだと悟った。

「…あいら、愛してる」

「知ってるよ、センセー。あたしも…」

言いかけたとき、扉が思い切り開いた。

「あいちゃん!耐えられへん!あんな怪獣と一晩やなんて」

「怪獣やて?」

関西弁同士、言い合っていると結構面白い。

「俺、あいちゃんとおる!」

「じゃあうちもここにおる!」

センセーの表情がどんどん、怒りに満ちていく。

「せ、センセー…」

「あいら、俺。限界かも」

「駄目!抑えて!!」

その後、結局女子同士、男子同士で眠った。

つまり4人で。

センセーと甘い夜なんて、期待していないんだけど。

いざ、元カノさんに会うと思ったら。少しだけ眠れなかった。

虎安クンが言っていた通り、あたし達はいつか別れるんだ。

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