裏ヤン先生に愛されます


あっという間に家に着いた。

「…じゃあね」

家に入ろうとしたとき、腕を引っ張られた。

そしてキスを長い間される。

「口…つめてぇ」

「…泣いちゃった。寂しくて」

(ううん、違う。あたし情け無いの。

センセーの望んでいないことを、これからしようとしているから。

それでもあたしは、彼女さんに会いたい。

会って、思い出したら…?

やっぱり考えるだけで、不安が湧き出てくる)

「バァーカ、何を思ってんのかしらねぇけど。

お前が今、付き合ってるのは俺だ。

だから変な行動とかすんなよ」

また、キスをされてあたしは頷く代わりに受け入れた。

「…寒いな」

抱きしめていてくれて、あたしは温かいよ。センセー…。


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