裏ヤン先生に愛されます


「なぁーにやってんの?」

「!」

振り返ると、そこにはセンセーがいた。

「センセ…」

「違うだろ?今は先生と生徒じゃないぜ。俺は桜尾 狼」

「狼…」

狼【ロウ】ってオオカミと同じ漢字なんだよね。

本当にその通り。

(見下すように威圧を感じてる…)

「何で来たんだよ、ここに。俺に会いに?」

「そうだって言ったらどうしますか?」

「…へぇ。普通なら襲っちゃうよ」

本当、タチが悪い。あたしはどうしても、視線を逸らしてしまった。

「狼って呼べよ」

「…でも」

「拒否権なんて、ねぇよ?」

少しだけカオをあげると、彼は満面の笑みを浮かべていた。

「俺はお前に会えて嬉しいぜ?」

「…狼…さん」

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