裏ヤン先生に愛されます


「ふぅん?俺を満足させれる?」

「馬鹿ね。あんたがうちを満足させるのよ。

ていうか、そんな言い方やめなさいよ。

中学生にもなって。ほら、帰るよ」

頬に軽くキスをしてみると。

…初々しい感じ。

頬をピンクに染めて、顔を手で隠していた。

「んだよ、タチわりぃな」

「うるさいっ」

「ホントにそんなんで、やってけんの?」

「あんたとずっと付き合いたかったんだから。

絶対に、思い出に残るようにするわ」

小さい頃から、俺をずっと注意してきた存在。

コイツがいなきゃ、俺はきっと悪い道に行く。

だから、付き合っとけば守られる気がした。

(オトコが守られる…?情けねぇ話だ)

麻綾は、いつも笑顔で俺を見つけてくれた。

オンナとつるもうとしたときだってそうだ。

< 74 / 212 >

この作品をシェア

pagetop