恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
プロローグ

俺は、瀬良雅樹

あの人に初めて会ったのは、俺が小学6年生の頃だった。

カランとドアを開けると
「お帰り~雅樹」
父が迎えてくれた。

「ただいま」

父は、長年勤めていた会社を脱サラして喫茶店を始めた。

具合を悪くしたのと昔からやってみたかった事らしい。
今もだが…俺は、あまり乗り気じゃ無かった。

せっかく役職を貰ったのに勿体無いと思ってたから
だが、父の強い希望と兄の応援もあり小さいながらも色々勉強をして建てた。

奥にある自宅に入ろうとしたら父が
「あぁ、雅樹。
和樹の彼女さんが来てるからちゃんと挨拶しなさい」と言ってきた。

「兄貴の彼女…?」

そう言えば、高校になってから彼女が出来たとか言ってたっけ…

(へぇ…どんな人だろう?)

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