恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。

「オーナー
3番テーブルのお客様がコーヒーを2つと注文が入りました」

「了解。
どう?少しは、仕事に慣れた?」
そう訊ねると飛びっきりの笑顔で

「はい。凄く楽しくやらせて貰ってます」と返してくれた。

彼女の笑顔を見ていると不思議と懐かしく温かい気持ちが芽生えてくる。
だが、途中でブレーキがかかった。

これ以上…足を踏み出しては、ダメだと
その気持ちは、何なのか薄々気づき始めていたが…
静かにフタをした。
今は…まだ気づきたくない。
大人なんだからと言い訳をして

不器用な大人の恋は…まだまだ歪で長い道のりだった。



(完)

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