不器用な彼の愛し方《番外編完結》
リビングに行くと、思わず目を疑った。
なに、これ…。
私が家を出て行く前とは全く違う光景がそこには広がっていた。
飲みかけのペットボトル、脱ぎっぱなしの服、食べたあとのカップ麺、そこら中にあるゴミ。
まさか、料理も洗濯も掃除もしてないの?
それにしても、たった数日でこんなに汚くなるものなの?
おばあちゃんは、この光景にため息をつき、
ソファの上の洗濯物をどかしてそこに座った。
「二人もここに座って」
ニコリと微笑むおばあちゃん。
でも、その顔は少し怒っているようにも見えた。
暫くしてから二階からお母さんに連れられてお姉ちゃんが来た。
お姉ちゃんは私を睨みつけながら言った。
「……美優花、あんたどこ行ってたの。早く掃除しなさいよ。ていうかお腹すいたんだけど。早くご飯作りなさいよ」
その言葉に反応したのは、私ではなく
「沙希、黙りなさい。
二人ともここに座りなさい」
おばあちゃんだった。