不器用な彼の愛し方《番外編完結》
思わず息を呑んだ。
サラサラと風になびく艶のある黒髪
何もかも見通すような漆黒の瞳
その瞳は、あまりにも冷たくて
吸い込まれそうだった。
制服は私の学校の制服だった。
.......こんな人、私の学校にいた?
思わず見惚れていると
「大丈夫か?」
さっきの冷たい目とは違う、優しい目つきで私の心配をしてくれた。
「え、あ....大丈夫です」
「ん、ならいい」
それだけ言って足を踏み出した彼の腕を掴んだ。