我妻教育2
おじいちゃんとお母さんも一緒に住んできた大事な家が、借金のカタでなくなるかもしれないってこと?!

まさか、そこまで堕ちてたなんて。


「だから会社を売るってわけ?」


『倒産するよりはマシだろ?』


「社名だってなくなるんじゃないの?」

おじいちゃんが大事にしてきた会社なのに。


『…それはやむを得ないだろ。ただ、条件は少しでも良く売りたい』


このお見合い、そのための商談ってこと…。


「あたしまで売ろうっていうんだ」

唇がわなわなと震えるのを感じた。


ねぇ、あたしって一体何なの?
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