ファーストラブ
第4章~それぞれの想い
「じゃあね。また今度」

「あ、うん。ありがとう」


私は友禅君に家まで送ってもらい、別れた。


行きは橋田君だったのになぁ……
って、こんなこと思っちゃ友禅君に失礼だよね。




ガチャ

「好香。こんな時間にどこ行ってたの」

……忘れてた。

私、黙って抜け出してきたんだった。


「もう7時よ?遊ぶ時はちゃんとお母さんに伝えてから出かけなさいって言ったわよね?」

「い、いや、あの……」

こ、怖い!
玄関で仁王立ちしてるお母さん超怖いよ!


「で?何で男の子と遊んでたの?」

「へ?」

何で知ってるの?


「さっき家の前で男の子と喋ってるところを見たの。どういうこと?もしかして彼氏?」

「ち、ちが……」

「違うの?じゃあ何?男友達ってやつ?不埒だわ、そんなの」

うぅ~……

言い返せない。


この場はどうやって切り抜ければ……



「母さんそのくらいにしてやれよ。好香だって反省してんだしさ?」

「隆ちゃん」

お兄ちゃん……


この人は私のお兄ちゃんで西山隆一。

イケメンで賢くて、サッカー部のエース。

県内でも有数の名門校に通っていてお母さんもお兄ちゃんにはめっぽう甘い。

だから

「そうねニコッ隆ちゃんが言うなら」

お兄ちゃんの言うことなら何でも聞くんだよねぇ。
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