黒色感情。
ガタンッ


「きゃっ!!」


途中で何かにつまずいて勢いよく倒れてしまった。


立とうと腰を上げた瞬間…。

「…痛ッ…!!」


私の真っ赤な血が地面にこびりついていた。


膝から血が滲み出てきている…。


でも今はそれどころじゃない…!!


鈍い痛みが私の体中をヒシヒシと襲って来たが、私は素早く立ち上がってまた走りだす。

まるで走る事しか知らない人形のように走り続けた。





どうか…お母さんは無事でいて…!!













でも…お母さんが…もし死んじゃってたら…私…。



不安な気持ちは私の心を切り裂いていくだけ…。




枯れる事を拒むように涙は溢れては流れ、溢れては流れを繰り返して出てくる。















そして…とうとう…。

私は自分の目的としていた場所……自分の家へとたどり着いた…。


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